SOXL(Direxion Daily Semiconductor Bull 3X Shares)は、米国の半導体関連株に3倍のレバレッジをかけたETFであり、高いリスクも伴いますが、短期間で大きなリターンを狙えることで注目を集めました。 SOXLのようなハイリスク・ハイリターンの投資商品に興味がある方は、同時におすすめのアルトコインなど仮想通貨投資も参考にすると、分散投資の観点から戦略を立てやすくなりますよ。
本記事では、SOXLの億り人を目指すために必要な株数や投資戦略、リスク管理について詳しく解説していきます。
Contents
SOXLで億り人になるために必要な株数とは
その前にまず億り人について簡単に説明しておきましょう。
億り人とは?
「億り人」とは、株式投資や暗号資産取引などで資産が1億円を超えた人や、巨額の富を築いた人を指す言葉です。映画「おくりびと」のタイトルをもじって作られた造語です。
SOXL 億り人への必要株数
SOXLで億り人となる1億円を達成するためには、以下のようなシミュレーションが考えられます。
SOXL価格が、4月29日時点で12.29ドルですので、まずはそこから必要株数を解説していきましょう。
株価12.29ドルの場合
1ドル=150円で計算するとして、1億円(約666,667ドル)を達成するためには、約54,245株保有できれば現在のSOXL価格で1億円達成となります。
続いて株価が上昇した場合のシミュレーションを見ていきましょう。
株価50ドルに上昇した場合
SOXLの株価が50ドルに上昇すると、1億円(約666,667ドル)を達成するには、約13,333株が必要です。
株価100ドルに上昇した場合
SOXLの株価が100ドルに上昇すれば、必要な株数は半分の約6,667株となります。
このように、SOXLの株価が上昇すれば、億り人になるために必要な株数は大きく減少します。また、相場が大きく上昇する局面をうまく捉えることができれば、より少ない投資資金で目標達成が可能となるでしょう。
SOXLの特徴とリスク
続いて気になる特徴とリスクについて解説していきましょう。
高いボラティリティと短期向きの性質
SOXLは、指数の3倍の値動きを目指すレバレッジETFであり、短期間で大きなリターンを狙える反面、同様に大きな損失を被るリスクもあります。
例えば、ナスダック半導体指数(SOX指数)が1%下落すると、SOXLは理論上3%下落します。また、日々のリターンを3倍にする仕組みのため、長期保有による複利効果はマイナスに働くケースが多いと言えるでしょう。
高い経費率と配当の少なさ
SOXLの経費率は約0.95%と、他のETFと比較して高めです。また、配当利回りもほとんど期待できないため、キャッシュフローを目的とした長期投資には向いていません。
あくまでも、「短期〜中期での値上がり益」を狙う銘柄と考えましょう。
SOXLで億り人を目指す具体的な投資戦略
続いて具体的な戦略について解説していきましょう。
上昇トレンドに絞って投資する
SOXLはボラティリティが高いため、レンジ相場や下落トレンド中に持ち続けると大きな損失を出すリスクがあります。
そのため、長期の移動平均線(例えば200日線)を上抜けるような上昇局面に絞ってエントリーすることが重要です。
実際、2023年にはNVIDIAなどの好決算に伴い半導体セクター全体が上昇し、SOXLも約3倍近い上昇を見せました。このような「強い上昇トレンド」が確認できた時に、資金を投入する戦略が効果的です。
資金管理を徹底する
SOXLは短期的な値動きが非常に激しいため、資金管理が極めて重要です。
一般的には、1回のエントリーあたりポートフォリオの5〜10%以内に抑えることが推奨されます。仮に1回で資金の50%以上を投入してしまうと、暴落局面で大ダメージを受け、復活が難しくなる可能性が高くなります。また、下落時の買い増し戦略を取る場合も、事前に総額と回数を決めておくことが重要です。
利確ルールと損切りルールを明確に設定する
SOXLでは「欲張りすぎ」が失敗のもとです。例えば、「30%上昇したら半分利益確定する」「20%下落したら損切りする」など、自分なりのルールを明確に決め、機械的に運用することが成功への鍵となります。
まとめ
SOXLは高リターンを狙える魅力的な商品ですが、その反面リスクも極めて大きいため、闇雲な投資は危険です。正しい相場認識、緻密な資金管理、冷静な損切り・利確ルールがそろって初めて、「億り人」への道が開けるでしょう。ウォーレン・バフェットの言葉にもあるように、「他人が恐れているときに貪欲になり、他人が貪欲なときに恐れるべきだ」という名言のように、焦らずチャンスを待ちながら、戦略的に資産を積み上げていきましょう!