多くの人が涙した、無限列車での戦いそして炎柱・煉獄杏寿郎の死。
無限列車の戦い後、炭治郎は煉獄から預かった伝言を伝えるべく煉獄の生家へ。
あの戦いで己の弱さを痛感した炭治郎は、”日の呼吸”の情報を求めていましたが、煉獄が亡くなったという悲しみは中々癒えてはくれませんでした。
そんな中、煉獄父が炭治郎に怒鳴り散らします。
そのわけについて考えてみます!
今回は、そんな煉獄家と”日の呼吸”の関係についてまとめてみました。
こちらの記事は、原作漫画のネタバレが含まれております。
アニメ派の方は気を付けて読み進めてください。
煉獄父が炭治郎に激怒した68話
8巻68話。
無限列車での戦いの後、戦いに参加した三人は蝶屋敷で休養中。
しかし、まだ傷の癒えていない身体で炭治郎は亡くなった煉獄の生家へと向かいます。
すでに訃報を聞いていた弟・千寿郎は元気のないボゥっとした表情で表の掃除に立っていました。
炭治郎は煉獄杏寿郎から預かった言葉を伝えにきた旨を話します。
家から出てきた杏寿郎の父は怒鳴りながら
「どうせくだらん事を言い残しているんだろう!」
「たいした才能もないのに剣士などなるからだ だから死ぬんだ!」
「くだらない… 愚かな息子だ 杏寿郎は!!」
その言葉に炭治郎の感情は揺さぶられます。
しかし、煉獄の父はなおも厳しい言葉を続けるのでした。
「才能のあるものは極一部」
「あとは何の価値もない塵芥だ!」
「杏寿郎もたいした才能はなかった 死ぬに決まっているだろう」
そしてその言葉は、兄を亡くした悲しみにくれる千寿郎にも飛び火します。
「葬式は終わったんだ、いつまでもしみったれた顔をするな!!」
その言葉に、黙っていた炭治郎も流石に止めに入ります。
しかし・・
炭治郎の顔、そして耳飾りを見た途端に態度が一変!
「そうか…お前 ”日の呼吸”の使い手だな?そうだろう!!」
何の事だかわからない炭治郎は「何の事です?」と聞きますが、時すでに遅し。
煉獄父は炭治郎に襲いかかると地面に強く押さえつけます。
止めに入った千寿郎にさえ手を挙げる始末。
その言動についに怒った炭治郎は「いい加減にしろ このろくでなし!」と殴りつけます。
炭治郎は今までの杏寿郎への侮辱、千寿郎への暴力を咎めますが、人が変わってしまったかのようにのらりと立ち上がる煉獄の父。
「お前 俺たちの事を 馬鹿にしているだろう」
「その耳飾りを知っている ”書いてあった”!!」
「あれは!始まりの呼吸 一番初めに生まれた呼吸 最強の御技!!」
そう言葉を続ける煉獄の父に、炭治郎は理解が追いつきません。
多くの事を怒鳴り散らすように話したと思えば、締め括るように
「”日の呼吸の使い手”だからと言って 調子に乗るなよ小僧!!」
その発言についにキレた炭治郎。
「乗れるわけがないだろうが!この糞爺!!」と向かっていきます。
千寿郎は、父は元・柱です!と止めますが、悔しそうに涙を流す炭治郎は止まりません。
一直線に煉獄父のもとに突っ込みますが、小手先で返り討ちに。
あの時、”日の呼吸の使い手”ならなぜ、杏寿郎を守れなかったのかと、自信を追い詰める炭治郎。
ここで、渾身の頭突きが煉獄父にクリーンヒット!
石頭炭治郎の頭突きで、流石の煉獄父も倒れました。
煉獄父が炭治郎を怒った理由は?
さて、このシーン。
一体、煉獄父が炭治郎を怒鳴りつけた理由は何だったのでしょうか?
それはズバリ『日の呼吸の使い手』だと認識したからでしょう。
自身も元は柱だった煉獄父は、間違いなく強いです。
それがどういう事か、才能だ何だと御託を並べては酒を煽るだけの男になってしまいました。
その理由は
「いくら鍛錬したところで、派生の炎では本当に強くなれない」
そう考えてしまったから。
いくら血反吐を吐くような鍛錬をしたところで、本当の真の才能ではないのだと、そこらへんの価値のない塵芥だと思ってしまった。
剣士として鬼と戦ってきた煉獄父でしたが、自身の呼吸が劣化版だと知ってしまった衝撃は大きかったでしょう。
合わせて、杏寿郎の母・瑠火(ルカ)が亡くなったことも重なり、今のようなだらしのない酒飲みとなってしまいました。
そんな煉獄父の元にやってきたのが、書物に書いてあった”日の呼吸の使い手”として伝えられていた耳飾りをした少年・炭治郎。
”日の呼吸”を持つ少年が、自分たちを馬鹿にしに来たと錯覚してしまったと考えられます。
煉獄父と炭治郎のその後はどうなる?
炭治郎と別れた後、千寿郎によって杏寿郎から預かった言葉が伝えられました。
「体を大切にして欲しい」
その、優しさあふれる言葉に煉獄父は涙を流します。
炭治郎に出会って、亡き子の思いやりに触れ、涙を流す煉獄父は心を入れ替えたのです。
煉獄父もちゃんと杏寿郎愛してるよっていう話。剣士から離れた普通の親としての意見だなと。
真っ当な親だって信じてるからね煉獄父~~~!! pic.twitter.com/saPTwQalN7— 由良 (@kikikouon) June 27, 2017
時は進み、遊郭編の最中。
炭治郎が煉獄父からの手紙を思い出すシーンがあります。(10巻81話)
自分のしてしまったことを悔い謝り、息子たちの事へのお礼を伝える内容でした。
そこには、日の呼吸の剣士の特徴である「痣」のことも書かれていました。
この手紙より、2人の中は改善したでしょう。
そして、のちに煉獄父は心を入れ替え、最終決戦が始まった直後、お館様の護衛にあたります。
同じ任務につく宇髄との会話でも、「命をとしてもお守りする」と強い意志を示しています。
煉獄父が炭治郎を怒った理由は?日の呼吸を嫌う訳も解説。まとめ
いかがでしたでしょうか?
煉獄父のが炭治郎に怒鳴った理由、そして”日の呼吸”の関係。
自身の息子が亡くなっても、ひねくれた物の見方をした煉獄父でしたが、炭治郎との会話と杏寿郎の伝言。
冷たく当たっていた息子の思いやりある優しい心に触れ、心を入れ替えることが出来たようですね。